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大好き!しずおか chafuka(チャフカ)

静岡で茶道にふれる

教えてチャフカくん

知っているようであまり知らない茶道のこと
静岡で暮らす私たちにとって、煎茶で淹れる緑茶はとても身近な飲み物です。しかし、抹茶で点てるお茶となると、少し敷居が高く感じるのではないでしょうか。ここではその敷居をひらりと飛び越えて、茶道の世界に一歩踏み入ってみましょう。
お茶を飲む習慣は、平安時代に遣唐使によってもたらされ、最初は薬として使われました。鎌倉時代には抹茶が持ち込まれ、室町時代になると茶会も盛んに行われるようになります。その流行とともに様々な流派が生まれましたが、現在に伝わる茶道を生み出したのは、無駄をそぎ落としたなかに美しさを見出す「わび茶」を確立した千利休です。千利休が祖となる流派は、表千家、裏千家、武者小路千家の三千家。中でも裏千家は最大規模の流派で、世界中に拠点を構えています。今回は裏千家静岡支部の吉田宗洋先生に、茶道の魅力などについて教えていただきました。

お茶案内人を訪ねる茶室・吉笑庵(きっしょうあん)

茶室とは日本文化が集まる場所
茶室は茶事の亭主が客人を招いて、お茶を出しもてなすために創られた施設です。京間の四畳半を基本として様々な広さで創られますが、実際の面積以上の広がりを感じます。たった一つの空間で、お茶や生け花、器に掛け軸など日本文化の粋を味わうことができるのは茶室だけではないでしょうか。一杯のお茶を差し上げるために心を尽くす。茶室には日本人のおもてなしの心があふれています。
茶お茶案内人
吉田 宗洋

吉田 宗洋

茶道には様々な魅力がありますが、
最大の魅力は何だと思いますか?
一期一会を知り、その場その時を大切にできるようになることです。同じ季節に、同じ道具を使い、同じお客様にお茶を振舞ったとしても、同じ経験はできません。今は今しかない。だからこそ、毎回心を尽くしてお客様をもてなすのです。そのことが分かるようになると、人生の一瞬一瞬が輝きだします。きっと立ち居振る舞いだけでなく、日々の生き方までも美しくなることでしょう。
茶道で静岡らしくおもてなしするためには、
どんな方法がありますか?
掛軸や茶碗の絵で静岡を表現したり、富士山を模した富士釜や茶摘みかごを取り入れてみては。茶道には基本となる作法やしきたりがありますが、その範囲内であればアイデアは自由です。あなたらしいおもてなしをしてください。

吉田 宗洋

様々な道具を丁寧に扱うことで、
モノを大切にする心も身に付きます。

作法にはすべて理由があり、
その根底にはおもてなしの心があります。

本場京都産に比べると、
静岡産の抹茶はほのかな苦みが特徴です。

心を込めて茶を点てる。
茶室に広がる香りや音も味わいのひとつです。

絵柄がお客様に見えるようにお出しする。客側はお茶を飲んだ後、器を愛でることも忘れずに。

季節や相手によって、釜も茶碗も掛け軸も吟味する。お客様の喜ぶ姿が、亭主の喜びになるのです。

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