- 江戸から続く「忠正」と平成生まれの「天虹」。
歴史と革新の出会いが、お互いを高め合う。 - 駿河酒造場は、吉屋酒造の免許を譲り受けて、2009年に静岡市駿河区に誕生した新しい酒蔵です。江戸末期から静岡市民に親しまれてきた地酒ブランド「忠正」と、オリジナルの「天虹」を主力に、時代に即した旨い酒を醸しています。その特徴はひとことで言うなら、きりっとした吞み口。和食や洋食に中華まで、様々なジャンルの料理が食卓に並ぶ時代に合わせて、どの様な料理にもマッチするお酒を目指し、今の味わいにたどり着いたのだそうです。
受け継がれてきた製法に、ひと手間、そしてひと捻りを加えながら酒造りを取り仕切るのは、南部杜氏の葛巻文夫氏。酒造りのキャリアが60年以上にも及ぶ匠です。平成24年、杜氏に就任した文夫氏を中心に、蔵人たちが造る酒の年間生産量は300石で、その多くが静岡市内を中心に販売されています。生産量は年々増やしていく予定とのことなので、これからは市外の酒店や居酒屋さんなどで見かける機会も多くなりそうです。
今回はこの新しい酒蔵を若い力で牽引する萩原大吾さんに、お酒造りのこだわりなどについて教えていただきました。