- 静岡型吟醸酒を代表する銘柄のひとつ「正雪」。
軽くて、丸くて、呑み飽きない酒。 - 東海道五十三次の宿場町として歌川広重の浮世絵にも描かれた由比に酒蔵を構える神沢川酒造場。その歴史は大正元年、初代と神沢川の軟水との出会いからはじまりました。数々の賞を受賞し全国の酒好きに愛される代表銘柄「正雪」も、この水があってこその逸品です。
その味わいは、クリアな透明感とまろやかさを合わせ持ち、香りもさわやか。ひと口の酒で完結するのではなく、もうひと口、あとひと口と、杯を重ねること請け合いです。また、食事の味を邪魔することなく引き立てるので、食中酒として楽しみたいお酒でもあります。
酒造りの指揮を執るのは、現代の名工にも選出され黄綬褒章も受章している南部杜氏の名人・山影純悦氏。今でも十月の仕込みの時期を迎えると、蔵人たちを引き連れて岩手からやってきます。麹造りの技術をはじめ、山影氏が確立した一連の酒造りの技は、「静岡型吟醸」の誕生にも大きな役割を果たしました。
今回はこの静岡を代表する酒蔵の一つである神沢川酒造場の望月社長に、お酒造りのこだわりなどを伺いました。